リラックスホームでは木の持つ温かみや気持ちよさであったり、使い込むほど味が出る経年美が楽しめる、そういった家に居る幸せを感じられる空間造りをしたいという想いから、無垢材を使っています。
無垢材は、床、天井、壁のように内装で使う建材から、外壁に張る建材まで様々です。
今回は、無垢の床材についてご紹介します。
無垢材とは?合板フローリングとの違いとは?
無垢材とは、天然木から挽き割った木を一枚の板にしたものをいいます。針葉樹の柔らかいものから、広葉樹の硬いものまで様々な種類があります。無垢床材の厚みは15mmが一般的で、木の香りも良くリラックス効果があります。
無垢には木ならではの調湿作用があり、余分な湿気を吸収・湿度が下がると湿気を排出してくれます。また、繊維間に空気を含み室内温度を保つため、冬でもヒヤッとしにくいのが特徴です。
一方合板フローリングとは、複数の板を接着剤で貼り合わせた床材のことをいいます。表面には、プリントの化粧材や突板(つきいた)を貼り付けています。
突板の厚さは0.3mm~3mm程度で、合板と合わせて12mm~15mmになるものが多く、最近では木の風合いがよく表現されているものもあります。
合板フローリングは重たいものを落とした時に付いてしまう傷や水にも強いのが特長です。また模様が均一なため、統一感のある空間に仕上がります。
無垢材のメリット・デメリット
メリット
●木の質感と肌触りの良さ
●経年変化により木本来の色・艶の変化
●調湿作用がある
●冬は静電気の発生を抑えてくれる
デメリット
●汚れや傷がつきやすい
●湿度により膨張収縮を繰り返すため、反りや割れが起こる可能性がある
●色合いや木目が違い、模様を見ながら張るため施工手間がかかる
無垢材にもいくつか種類があります!樹種による違いとは?
樹木は「広葉樹」と「針葉樹」に分類され、それぞれ特徴があります。
広葉樹は葉っぱが広い形をしていて、幹が太く枝分かれをしていたり曲がっていたりします。横へ枝葉を大きくし葉っぱから日光を得て成長をします。
針葉樹は葉っぱが針のように細い形をしていて、成長が速く幹は長くまっすぐ育ちます。高く伸びる理由としては、日光を他の植物よりも多く得て光合成をし成長しようとするためです。そのため、木の高さが世界一と言われているような木はすべて針葉樹なのです。
もちろん木によっては違う場合もありますが、見分け方のポイントになります。
一般的に広葉樹を「ハードウッド」、針葉樹を「ソフトウッド」と呼ばれています。名前からして硬さを指していることがわかりますが、ハードウッドは硬い木材で繊維が細かく密度が高いため重く、ソフトウッドは柔らかく、木の繊維は同一方向を向いていて隙間が多いため軽いのが特徴になります。傷つきやすさや手触りも異なります。
続いて、無垢床材の種類をいくつか紹介します。
クリ(広葉樹)
耐久性、耐水性に優れているクリは、線路の枕木や家屋の土台や構造材として古くから使われてきました。はっきりとした木目が印象的で、調和のとれた風合いと癖のない色味が特徴です。
ナラ(広葉樹)
素地が淡いグレー色に近いため、着色はせずそのままの色味で落ち着いた印象になります。木目も柔らかく雰囲気を醸し出してくれるため、飽きがこないのも特徴です。
メープル(広葉樹)
全体的に白っぽく清潔感のある色味になります。キメが細かく、ツルツルしていて素足で触れたときの感触はとても心地良いです。
飫肥杉(針葉樹)
飫肥杉(おびすぎ)は、宮崎県で育成される杉です。赤味が多く、油分を含み、耐水性があり加工しやすいのが特徴です。また、衝撃や揺れにも強く、芯材(赤身部分)についてはシロアリに侵されにくく耐久性があります。
パイン(針葉樹)
全体的に白っぽく節のある見た目で、やさしい印象になるパイン。カントリー調・カリフォルニアスタイルがお好きな方に人気があります。
メンテナンス方法
塗装には大きく分けて自然塗装、ウレタン塗装、無塗装とありますが、リラックスホームでは、無垢床材には自然塗料で仕上げをしています。自然塗料は天然由来のオイルなどが原料の浸透系の保護塗料になります。
自然塗装は表面保護がある程度期待でき、クリア塗装であれば木本来の見た目になります。時間が経つにつれて塗装も取れていくため、再度自然塗料を塗り乾拭きしましょう。
それでは、メンテナンス方法についていくつかご紹介します。
水気や汚れはすぐに拭き取る
水や油をこぼしてしまった場合は乾いた雑巾ですぐに拭き取りましょう。雑巾に汚れが付かなくなるまでしっかりと拭き取ります。
汚れや反りは削る
反りなど気になる場合は、その部分を目の粗い紙ヤスリで気になる部分をこすります。汚れや傷の様子を見ながら目の細かい紙やすりをかけて表面を滑らかに整えます。
へこみの場合、濡れたタオルを用意し、へこみの上に乗せます。その際、タオルはしっかりと濡らして、水が垂れない程度に絞ります。濡れタオルに熱したアイロンを当てます。しばらくするとアイロンの熱でタオルから水蒸気が出てきますので、木部を確認してへこみが戻っていなければ再度アイロンを当てます。この時、タオルが乾いていると、木部の変色やタオルが焦げてしまいますので、再度タオルをしっかりと濡らしてから行ってください。
<注意事項>
※火傷や怪我などには十分に注意してください。
※この作業を行う前に、必ず目立たない場所で確認してから行ってください。塗装が変色したりする場合があります。
日常的にできる掃除
●掃除は、ホコリ除去のための掃除機をかけるだけで基本的にOK
●クイックルワイパーなどの掃除用品は、ドライタイプを使う。(ウエットタイプには洗剤が含まれていることがあるため、使わない)
●水拭きはNG。頑固な汚れを落としたい場合は、中性洗剤を水に溶かし、ぞうきんを固く絞って水拭きをする
おわりに
こうしたメリット・デメリットを知ることで、例えばLDKはリラックスして気持ちよく過ごしたい、子どもに木のぬくもりや気持ちよさを知ってほしいから無垢材にしよう!2階の子供部屋は物を落としてしまったり、汚れが付くことを考えて、合板フローリングにしよう!など、どの床材にするか検討するのに役に立ちます。
リラックスホームでは、LDKのある階の床材は無垢材を使います。木の肌触りや天然木に触れて時間を重ねていくことで、愛着がわき、ものを大切にする心が育まれ、リラックスした暮らしができると考えています。
そんな愛のある家づくりを一緒にしていきたいと思っています。